ダーツバー開業完全ガイド
営業パターン別に必要な許可を徹底解説|飲食・深夜営業・接待・景品の有無で分かる!
ダーツとお酒を楽しめる「ダーツバー」は若者から大人まで人気の業態です。
しかし、開業にあたっては、風営法や飲食営業許可のルールに違反しないよう適切な許可・届出を取得する必要があります。
このページでは、あなたの経営したいダーツバーがどの許可に該当するのかを、営業スタイルごとにパターン別で詳しく解説します。
まず確認!ダーツバーで検討すべき主な許可・届出一覧
区分 | 内容 | 管轄 |
---|---|---|
飲食店営業許可 | お酒・料理を提供する基本的な営業許可 | 保健所 |
深夜酒類提供飲食店営業届出 | 接待なしで22時以降にお酒を提供する場合 | 警察署 |
風俗営業1号許可 | お客への「接待」がある場合(キャバクラ同様) | 警察署 |
風俗営業4号許可 | ダーツの得点で景品を提供する場合 | 警察署 |
パターン別|あなたのダーツバーに必要な許可はこれ!
パターン1:カウンター越しでお酒+ダーツ(深夜営業なし)
提供内容:飲食+お酒+ダーツマシン
営業時間:22時まで
接待なし(スタッフは距離を保って接客)
→【必要な許可】:
〇:飲食店営業許可(保健所のみ)
?:警察署の届出・許可は不要
【ポイント】
深夜営業や接待行為がない限り、比較的シンプルな手続きで開業できます。
パターン2:深夜営業あり(22時以降)、接待なし
提供内容:飲食+お酒+ダーツ
営業時間:22時以降も営業(?翌2時など)
接待なし(カウンター越し)
→【必要な許可】:
飲食店営業許可(保健所)
深夜酒類提供飲食店営業の届出(警察署)
【注意点】
店舗構造に要注意:カウンターの高さは1.1m以上が推奨
スタッフが隣に座る、過度な会話や盛り上げをする →「接待」とみなされる恐れ
パターン3:スタッフが隣に座る・一緒に投げる・盛り上げる(実質接待)
提供内容:お酒+接客(接待)+ダーツ
営業形態:キャスト型、ラウンジ型、ホスト型など
→【必要な許可】:
飲食店営業許可
風俗営業1号許可(接待を伴う飲食店)
【ポイント】
・接待の定義に注意:「一緒にゲーム」「拍手して褒める」「肩に手を置く」などでも該当することがあります。
・許可なくこの形で営業すると風営法違反で摘発対象になります。
パターン4:得点に応じて景品・サービスを提供する
例:ハイスコアでドリンク1杯無料/景品がもらえるトーナメントなど
実質「遊技の結果によって利益がある」場合
→【必要な許可】:
飲食店営業許可
風俗営業4号許可(遊技場営業)
【補足】
風営4号に該当するかはグレーゾーンが多く、事前に警察署に確認することが必須です。
単なるダーツ練習や有料プレイのみなら4号には該当しません。
ダーツバー開業の初期費用ガイド:ダーツマシン導入コストを徹底解説!
ダーツバーの開業を検討されている方にとって、初期費用は重要な検討事項です。?特に、ダーツマシンの導入コストは大きな割合を占めます。?本記事では、ダーツマシンの導入方法や費用について詳しく解説いたします。?
ダーツバー開業に必要な初期費用の目安
一般的にダーツバーの開業には以下のような初期費用がかかります
- 物件取得費用:敷金・礼金・仲介手数料などで約100万円〜200万円
- 内装・設備費用:店舗の規模やデザインによりますが、約200万円〜400万円
- 備品購入費用:グラス、椅子、テーブル、冷蔵庫などで約50万円〜100万
ダーツマシン導入費用:?購入またはレンタルによって異なります。?
アントレランドー個人で行うフランチャイズモデル
合計で約500万円〜800万円が一般的な目安となります。?
アントレランドー個人で行うフランチャイズモデル
ダーツマシンの導入方法と費用
ダーツマシンの導入方法には主に以下の3つがあります
pxdarts.jp
1. 購入
ダーツマシンを購入する場合、機種によって価格は異なりますが、一般的には以下の通りです
- DARTSLIVE 3:約70万円〜80万円
- DARTSLIVE 2:約50万円〜60万円
- VS PHOENIX S4:約60万円〜70万円
購入の場合、初期費用は高額ですが、長期的にはコストを抑えられる可能性があります。
2. レンタル(定額制)
月額料金を支払ってダーツマシンをレンタルする方法です。?初期費用が抑えられるため、開業時の負担を軽減できます。
- オフライン機種:月額約15,000円〜20,000円
- オンライン機種:月額約30,000円〜35,000円
例えば、株式会社ジャストドゥイットでは、初期費用無料で月額15,000円からレンタル可能です。
3. 委託設置(売上分配制)
ダーツマシンの設置業者と売上を分配する形態です。?初期費用や月額料金が不要な場合もありますが、ダーツマシンの売上の一部を業者に支払う必要があります。
例えば、クラウドナイン株式会社では、売上の50%を店舗が受け取る契約形態を提供しています。
ダーツマシン導入時の注意点
- 設置スペース:ダーツマシンの設置には、約2坪(約6.6平方メートル)のスペースが必要です
- 電源・通信環境:オンライン機種の場合、インターネット回線と電源の確保が必要です
- メンテナンス:レンタルや委託設置の場合、メンテナンスサービスが含まれていることが多いですが、詳細は契約内容を確認してください
ダーツマシン導入のメリット
- 集客力の向上:ダーツを楽しむために来店するお客様が増える可能性があります
- 滞在時間の延長:ダーツをプレイすることで、お客様の滞在時間が延び、追加の飲食注文が期待できます
- 差別化:他のバーとの差別化を図ることができます
まとめ
ダーツバーの開業には、物件取得費用や内装費用など、さまざまな初期費用がかかりますが、ダーツマシンの導入方法を工夫することで、初期投資を抑えることが可能です。?レンタルや委託設置を活用し、無理のない範囲で開業を目指しましょう。